Oct 26, 2013

F-STYLEの銅製品




『エフスタイルの仕事』展
2013年10月19日(sat)~10月29日(tue)

会期も今週末でいよいよ大詰め。
本日はお鍋やミルクパン、チロリ、コースターなど。
Fさんの作る銅製品についてご説明します。

Fさんの銅製品は燕のイソダ器物さんによって製造されていいて、
どの製品にも共通するのはその熱伝導率のよさです。
それはアルミの2倍、ステンレスの25倍とも言われおり、鍋だと料理の仕上がりもきれいです。

銅鍋のシリーズは、越後燕の伝統工芸である『打物銅器の手法』と『へら絞りの技術』
をもとに研究を重ね、美しく仕上げていて、その特徴としては、
銅鍋特有の金属イオンの作用により水が浄化され野菜の色が鮮やかになります。
野菜を煮込む以外にも、弱火で時間をかけて作るジャムやシロップ作りにも。
さらに、小ぶりなのに深さがあるのでおでんなどの料理にも最適です。
鍋専用のサイジングで曲げわっぱもご用意がございますので、鍋で料理をしつつ、
余熱で冷えた野菜やご飯を温める。そんな同時進行も可能です。

写真中央はチロリという酒のかんをする道具で、お酒を注ぎ湯せんして温めます。
銅製のチロリは早くかんがつくだけでなく、均等に熱が伝わるので、
お酒がまろやかで、ひと味もふた味も美味しくできちゃいます。
もちろん、お酒以外にも、お湯を沸かす道具として。
コーヒーを温めなおすのにも優れた道具です。


銅は経年変化により風合いも増していきます。
使用後は水気を取ったり、中身を入れ替えたりとそれなりに手間はかかりますが、
その分、愛着が感じられ、経年変化がまるで年輪のように時間の経過を
感じさせてくれます。
便利で使いやすいも大切ですが、古くから伝わる、先人の方々が築きあげてきた
文明の利器、お婆ちゃんの知恵袋のようなものも、決して忘れてはいけない
大切なもののひとつだと思います。
ぜひ、Fさんのものづくりからそんな一片を感じてみて下さい。

Less Higashikawa
Kousuke



No comments:

Post a Comment